『張老師と学ぶ杭州最新中国茶事情』報告
2017年4月13日(木)~16日(日)の4日間で『張老師と学ぶ杭州最新中国茶事情』研修が行われました。
今回の研修は、中国国際茶文化研究会の所在地であり、昨今の中国の経済発展とともに変化しつつある杭州について、
張老師にご案内頂きながら改めて学ぶ事を目的として企画されました。
新茶の季節に実際に畑や製茶を視察し、茶農家や茶館等を訪れ現地の最新事情を学ぶ事ができました。
<スケジュール>
<1日目>
上海虹橋火車站集合 → 杭州
<2日目>
茶葉博物館見学
昼食(農家料理)
”炒茶王”唐小軍氏訪問(茶畑見学・製茶見学・テイスティング ・茶葉購入)
張老師の茶館にて新茶(緑茶)のテイスティング
<3日目>
有機茶について学習 (茶畑見学 ・群体種見学 ・テイスティング )
昼食(農家料理)
獅峰龍井見学
和茶館にて夕食
<4日目>
杭州 → 上海虹橋火車站解散
<1日目>
上海虹橋火車站(長距離列車のターミナル駅)に集合し、新幹線(高鉄)で杭州へ。
<2日目>
■ 新しくなった茶葉博物館を訪問。
■ 昼食はは地元の農家料理を振舞ってくれるレストランで、杭州料理を楽しみました。
■ 杭州で開催される龍井茶の釜炒りコンテストで1位を獲得し「炒茶王」の称号を持つ唐小軍氏を訪問。
彼のお茶は大変人気があり、価格もさることながら春節頃にはその年のお茶は予約で完売してしまうとのことでした。
今回は張老師のご尽力で少量ですが購入させて頂く事ができました。
釜炒りの様子は撮影禁止でしたが、時間をかけてゆっくりと見せてもらうことができ、たくさんの質問にも答えて頂きました。 訪問した時は龍井茶の最盛期だったので、熟練の職人さん達も一緒に深夜まで作業されるとおっしゃられていました。
■ 夕食後、張老師の茶館にて今年の新茶(緑茶)6種類を試飲させて頂きました
それぞれについて張老師にご説明頂き、質問にも答えていただいたのでテイスティング会は夜10時頃まで続きました。
<3日目>
■ 有機栽培の龍井茶の畑を視察。
肥料は羊の糞等を使用し、群体種を育てているとのことでした。
オーナーが一から作り上げたという畑は小さいながらも存在感があり素朴で温かみのある空間でした。
■ 2日目の昼食は1日目と同じく農家料理でしたが、屋外のテーブルで楽しみました。
この時期ならではの賑わいはとても華やかで、龍井茶の人気の高さを方知る良い経験となりました。
■ 獅峰龍井を見学。
清代乾隆帝の時代から皇帝に献上されてきたという18本の茶樹がある「老龍井御茶園」を訪問。
この茶園がある獅峰は龍井の中でもトップブランドとして存在する地区。
訪れた時は最盛期だったこともあり、山を登る車で渋滞が激しく途中で車を道端に止めて歩き出す人も。
お茶を求めて産地へやってくる人の多さが分かります。
■ 杭州アマンホテルの中にある茶館「和茶館」で夕食。
夕食後、和茶館のオーナーが同席して下さいました。また、ちょうど杭州にいらしていた中国社会科学院の、「茶経」の研究では世界的に有名な沈冬梅老師も同席して下さるというサプライズがありました。ご本人に直接質問をさせて頂くこともでき、大変貴重なひとときとなりました。
<4日目>
杭州東駅から上海へ。上海虹橋火車站で解散しました。