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VOL.22 你知道吗?手工制龙井茶比机制龙井茶沉得快

2020/10/17

梁婷玉的茶視野  Chloe’s Tea World
ご存知でしたか? 手作りの龍井茶の茶葉は、機械製造のものよりも速く沈むんです。

最近开展的“龙井茶”专题培训班时,有学生问起手工制作的龙井茶和机器制作的区别,于是拿了3个茶样做了个小实验,验证“手工制龙井茶比机制龙井茶沉得快”的现象。

最近「龍井茶」をテーマにした勉強会を開いたのですが、その時にある学生が手を挙げて、手作りの龍井茶と機械製造の龍井茶の違いについて質問をしました。そこで3種類の茶葉を用意して、「お茶を淹れる時、手作りの龍井茶の茶葉は、機械製造の龍井茶の茶葉よりも速く沈むか」という ちょっとした実験を行い、 その現象を検証してみました。

3个茶样分别是:
①2019年冷藏放置的半手工龙井茶
②2020年冷藏放置的明前全手工龙井茶
③2020年室温下放置的明前全手工龙井茶

3種類のお茶はそれぞれ、
①2019年のもので冷蔵庫に保管していた半分手作りの龍井茶
②2020年のもので冷蔵庫に保管していた 明前の 完全手作りの龍井茶
③2020年のもので室温で保管していた 明前の完全手作りの龍井茶
です。

これを同条件で淹れて、時間の経過を見ました。
同等条件(重量:2g。水温:80℃)

↓30秒経過 (左から 2020年手作り・2020年手作り・2019年半機械製造 )

2分経過 (左から 2020年手作り・2020年手作り・2019年半機械製造 )

10分経過 (左から 2020年手作り・2020年手作り・2019年半機械製造 )

20分経過 (左から 2020年手作り・2020年手作り・2019年半機械製造 )

53分経過 (左から 2020年手作り・2020年手作り・2019年半機械製造 )

仅仅是半手工和全手工,就已有如此差别。
原因是什么呢?其实从外形上即可分析出主要缘由:

半分手作り(半機械製造)と完全手作りのものだけでもこんなに違いがあります。いったい原因は何なのでしょうか? じつは茶葉の外観からも主な原因を分析することができるのです。

手工制:
外形:手工制龙井相对压得紧,芽叶饱满,表面略起皱,紧实,整体呈碗钉形,完整度比较高,手感重实一些。
对比机制的龙井茶,手工制龙井的颜色较为暗而微微花杂,光泽度微欠,叶面上带些泡点,卖相不怎么好。
因其茶叶密度相对较大,下沉速度较快。

手作り:
外観:手作りの龍井茶は、相対的に茶葉がしっかりと締まっています。茶葉は分厚く、表面には若干のシワがあり、しっかりと圧縮されています。形は釘型をしていて、形がよく整っており、手触りは重い感じがします。
機械製造の龍井茶と比べると、色は少し暗めで、ごくわずかに砕けた花のようなものが混ざっていることもあります。茶葉の光沢は若干劣っていて表面にいくらか盛り上がったような所もあります。茶葉の見た目も劣ります。
茶葉の密度が比較的大きいため、沈んでいくスピードが速いのです。

机制:
外形:一般是扁平挺直偏宽,芽叶分叉,叶子采下来是什么形状,机器压扁之后就是什么形状,叶和芽有一个分开的角度。
相对于手工制龙井而言,机制龙井外形扁平略宽,身骨较轻,偏薄,平整度较为一致,因此显得更为光滑(光泽度较好),基本无皱褶,但轻飘欠重实。
因其茶叶密度相对较小,下沉速度较慢。

機械製造:
外観:一般的に平べったくて幅広い形をしており、茶葉の先が分かれていることがあります。茶葉を摘んだ時の形状のまま機械で圧縮されているのです。茶葉の葉と芽がそれぞれ別の角度で開いています。
手作りの龍井茶と比べると、機械製造の龍井茶の茶葉は、外観が平べったく幅が広く、薄くて軽く、厚さも均一で同じくらいです。その為、とてもツヤがあります(光沢がある)。基本的に茶葉にはシワがありませんが、その分茶葉は軽くて重みに欠けます。
茶葉の密度が比較的小さいため、沈んでいくスピードが遅いのです。


如何でしたでしょうか?
手作りと機械で作られた茶葉の違いは時々話題になりますよね。ぜひ参考されてくださいね。

梁婷玉老師

中国国際茶文化研究会 執務室副主任であり茶藝師の審査員でもある梁婷玉老師。
中国国際茶文化研究会のメンバーとして、国際的に活躍し、世界中の中国茶愛好家とネットワークを繋いでいます。
2020年からこちらのコーナーで、彼女が見ている現地の中国茶情報を配信してくれることになりました。
梁婷玉老師は、私たち中国茶アドバイザー/インストラクターの活動に長年協力してくれている大切な茶友です。
お楽しみに。
Instagram : chloe_216