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Vol.18 古丈毛尖 – 藏于尖的灵气-

2020/07/22

梁婷玉的茶視野  Chloe’s Tea World
VOL.37【茶訊】3月18日に西湖龍井茶が摘まれました!

古丈毛尖 - 鋭い茶葉に秘められた神秘 -

古丈是被绿色围住的山城,绿色里很大一片是茶树。住在山里的农家,屋后山上是茶,门前院里是茶,有“一户炒茶满城香”之说。东汉时期,这里已是有记录的全国茶产地。

(古丈毛尖の産地) 古丈は緑の森に囲まれた山間部にある街で、その緑の森の大部分はお茶の樹です。山の中に住んでいる茶農家では、裏山にも門前の庭にもお茶の木を持っていて「一軒お茶を炒ると街中が香る」と言わています。この地は後漢の時代にはすでに全国的なお茶の産地だったとの記録が残っています。

古丈毛尖所产之处,云雾缭绕、溪流纵横,土壤富含有机质。夏无酷暑、冬少严寒,年平均气温在16℃左右。于此,造就了古丈毛尖独特的品质
古丈毛尖茶的灵魂,仿佛就在其“尖”处。将山雾、春水凝于芽尖,它的滋味,微甜,有一种洁净感。

この古丈毛尖の産地は、雲と霧が立ち昇り、其処彼処に渓流が流れていて、土壌は豊かな有機物を含む肥沃な土地です。夏は猛暑にはならず、冬も厳冬になることはあまりありません。年間平均気温は16℃ぐらいで、古丈毛尖の独特な味わいはこういった土地の条件から造り出されています。
古丈毛尖の真髄は「尖っている」ということにあります。この土地の山の霧、春の水が芽の先端に凝縮していて、その味わいはほんのり甘く、ある種の清涼感がが感じられます。

产地:湖南省 湘西土家族苗族自治州 古丈县

*提供者:周芳女士 (産地在住のバイヤーで今回のお茶の提供者)

基本工艺:
摊青→杀青→初揉→炒二青→复揉→炒三青→做条→提毫收锅

特徴的な細く尖った茶葉

品质特征:
外形:条索紧细显毫,色泽深绿油润,锋苗挺秀
汤色:杏黄明亮
香气:干茶甜香,茶汤嫩香明显
滋味:甘鲜、醇爽、耐泡
叶底:匀嫩明亮

品質の特徴:
外観:細長くねじれており、色合いは深い緑でつややか、尖った茶葉はすらりと美しい
水色:明るい山吹色
香気:甘味のある、柔らかな香り
滋味:甘く、香ばしくてさわやか、何度もお茶を淹れられる
茶殻:均等でやわらかい、明るい色

沏泡方法:
毛尖带毫,因此建议单杯上投法或中投法[1](茶水不分离)或者盖碗沏法(茶水分离)均可。
水:矿泉水或纯净水
水温:60-80℃(水温过高会出现苦涩味)

淹れ方:
毛尖は細く尖っているので、器一つだけ (茶葉とお湯を分けない) で淹れる場合は上投法か、中投法[1]で、または蓋碗 (お茶とお湯を分ける)を使って淹れる方法のどちらかが良いでしょう。

水:ミネラルウォーターまたは純水

お湯の温度:60~80℃(温度が高すぎると苦みが出る)

古丈毛尖较一般绿茶耐泡。在温杯后,投入干茶,顷刻便闻到清甜的甘蔗香气,很是惊喜。

古丈毛尖は普通の緑茶よりも味が出やすいお茶です。器を温めた後に茶葉を入れると、たちまちさわやかな甘いサトウキビのような香りが漂い、とても喜ばれます。

建议保存方法:密封,0~4度冰箱冷藏

推奨保管方法:密封して0~4度ぐらいで冷蔵庫で保存

[1]中投法:又称“三明治法”,先注水1/4-1/3,投茶,浸润片刻,再注水至7分满即可。

[1]中投法:「三明治法」とも呼ばれ、先にお湯を3分の1から4分の1まで入れてから茶葉を入れて、しばらく湿らせてから7分目までお湯を注ぎます。

写真提供:由一 & 周芳

梁婷玉老師

中国国際茶文化研究会 執務室副主任であり茶藝師の審査員でもある梁婷玉老師。
中国国際茶文化研究会のメンバーとして、国際的に活躍し、世界中の中国茶愛好家とネットワークを繋いでいます。
2020年からこちらのコーナーで、彼女が見ている現地の中国茶情報を配信してくれることになりました。
梁婷玉老師は、私たち中国茶アドバイザー/インストラクターの活動に長年協力してくれている大切な茶友です。
お楽しみに。
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