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Vol.19 【今日之茶】奶茶?来看看内蒙古的!

2020/08/15

梁婷玉的茶視野  Chloe’s Tea World

奶茶?来看看内蒙古的! 
– ミルクティー? それなら内モンゴルのを見てみましょう! –

今年是特殊的一年,因为疫情的原因,业内的大小活动基本上都取消或延期了。这让我有了许多四处旅行的时间。

前阵子去了内蒙古,到当地的蒙古族餐厅喝了传统的“内蒙古奶茶”——甘甜的牛奶邂逅醇厚的茶,口感绵柔、唇齿留香,印象深刻。之后便迫不及待请教了几位内蒙古的朋友关于如何制作内蒙古奶茶的问题。因为他们来自内蒙古不同的地区,所以家里的制作方法略微有别。
但是总体过程大致相同,在此总结分享。

今年は特殊な一年で、新型コロナウイルスの影響で大小あるお茶業界のイベントは基本的にはすべてキャンセルされるか延期されています。その為、私はあちこちに旅をする時間ができました。

先日、内モンゴルへ行って来たのですが、地元のモンゴル族のレストランで伝統的な「内モンゴル・ミルクティー」を飲んで、その甘いミルクと香り高いお茶が合わさった口当たりの柔らかさや、飲んだ後に口の中に残る香りに深い印象を受けました。それから居ても立っても居られず、すぐに内モンゴルの友達数人に内モンゴル・ミルクティーの淹れ方を教えてもらいました。友達は内モンゴルのいろいろな地域の出身だったので、それぞれの家庭での作り方には若干の違いがありました。
でも全体的にはだいたい同じでしたので、まとめて皆さんと共有したいと思います。

制作过程:
煮茶-放盐-加入牛奶-出锅-加入配料-完成

1.煮茶
内蒙古人爱喝砖茶[1]。首先在锅中[2]放入适量水和砖茶,煮至茶色出来。
2.放盐[3]
放入适量盐(也有人在加牛奶后放盐的)。
3.加入牛奶
加入鲜牛奶,用汤勺不停搅拌,防止溢锅。
4.出锅
熬煮片刻后,关火,滤去茶渣(也有人在第一步煮茶时,将茶叶放入调料包内,最后就可省去滤茶渣的步骤)。
5.加入配料
饮用前,依据个人口味,加入少许炒米、颗粒状的牛肉干或羊肉干、奶皮等,更加丰富了奶茶的口感和营养成分。

ミルクティーを淹れる工程:
お茶を煮る→塩を加える→牛乳を加える→鍋から出す→トッピングを加える→完成

1.お茶を煮る
内モンゴル人は砖茶を好みます。まず鍋に適量の水と砖茶を入れて、水色が茶色くなるまで煮出します。
2.塩を入れる[3]
適量の塩を入れます。(牛乳をいれてから塩を入れる人もいます。)
3.牛乳を入れる
新鮮な牛乳を入れて、スプーンで途切れずにかき混ぜて、あふれ出る鍋を防止します。
4.鍋を出す
しばらく煮た後に火を止めて、茶殻をこします。(最初に茶葉を袋に入れてから煮だして、最後に茶葉を取り除く手間を省く事もあります。)
5.具を入れる
個人の好みによってですが、飲む前に少量の炒めたお米や粒状の干した牛肉、または羊の干し肉、 奶皮 (乳成分が固まったもの)などを加えれば、更にミルクティーの口当りが良くなり栄養豊かな飲み物になります。

奶茶作为内蒙古传统的饮品,早中晚都有喝,早茶时有的家庭会配一些煮好的手扒羊肉。平日待客礼仪中,奶茶也是必不可少的。

经时间的推移,内蒙古奶茶也演变出更多种类,也更可口了。但是其加工制作方法基本没有变。传统的是咸奶茶,如今也发展出来甜奶茶了。但是在我咨询的几位朋友的家庭里,他们的父母还是习惯煮咸味的奶茶。这种口味,是历史的印记。

我想,每一种口味,都代表着一代人的生活习性。尽管奶茶的制作方式不断推陈出新,但最让他们难以磨灭的,还是那道最原始纯真的咸香印记,也正是这道咸香,承载着多元文化的交融,是游牧民族和汉族文化相依相融的历史见证。

ミルクティーは内モンゴルの伝統的な飲み物として、朝昼晩と一日中飲まれています。朝のお茶の時間には煮込んだ羊肉を添える家庭もあります。お客様をお迎えする礼儀の中でもミルクティーは欠かせません。

時を経るに従って、 内モンゴルで飲まれているミルクティーは多種多様に変化しましたし、以前よりも美味しくなりました。でも、その基本的な淹れ方は変わっていません。今では甘いミルクティーも作られるようになりましたが、 伝統的なのものは塩味のミルクティーです。 私が尋ねた数人の友達の家庭で、彼らのお父さんやお母さんがいつも淹れているミルクティーは塩味でした。その味わいには歴史の歩みが刻まれています。

今ある様々なミルクティーの味わいには「それぞれの世代の人々の生活習慣が込められている」と私は思っていますし、ミルクティーの淹れ方は絶え間なく変化していて、これからも新しい方法が出てくるでしょう。でも、もっとも忘れ難い味はやはりその元祖である無垢な塩味の記憶だと思います。その味わいこそ、多元的な文化を受け入れて来た遊牧民族と漢族の文化が互いに融合した歴史の証人だと私は思っています。

[1]在我国古代,茶叶西北少数民族必不可少的食物,尤其是内蒙古地区,对茶的依赖程度可谓是“宁可一日无食,不可一日无茶”。因为边疆地区主食肉、奶等食品,基于气候的原因,蔬菜种植不易,比较匮乏。而茶叶中具有人体所需的多种营养成分,喝砖茶有解渴、补充维生素、去油腻、助消化等功能,给本来绿色蔬菜匮乏的草原人民弥补了营养成分上的欠缺。

[1]我が国の古い時代には、お茶は北西地域、特に内モンゴルに住む少数民族にとって欠かせない飲み物でした。お茶に対する依存度は、曰く「一日食事を取らないことはあっても、お茶を飲まない日はない」と称されるほどでした。辺境地域の主食が肉や乳製品なのは、気候によって野菜を育てるのが容易でなく、野菜不足になりがちだからです。お茶には人体が必要とする多種多様な栄養成分が含まれているので、磚茶(れんが状に固めた茶)を飲むことで、のどの渇きを癒し、ビタミンを補給し、食事の油っこさを減らし、消化を助けるなどの効用を得る事ができたのだと思われます。もともと緑の野菜が不足しがちな草原の人々のために、そうした栄養成分の欠乏を埋め合わせてくれたのでしょう。

久而久之,砖茶就成了内蒙古人民生活里不可或缺的一部分。不仅拿来制奶茶,还可以直接冲泡饮用。在当地的早餐中,人们通常会泡上一壶砖茶,配以当地传统小吃“羊杂碎”、“焙子(一种面食)”,非常美味呢!

長い時を経て、磚茶は内モンゴルの人々に欠かせない生活の一部となりました。ミルクティーを淹れるだけでなく、そのままお茶を淹れて飲むこともあります。地元での朝食では、普段から急須いっぱいの磚茶を淹れて、地元の伝統的な「羊杂碎(刻んで煮た羊のホルモン)」や「焙子(麺の一種)」などと一緒にいただくのですが、本当に美味しいんですよ!

[2] 内蒙古传统使用的是铜锅。现今当地街头餐厅也会使用不锈钢等普通的锅。

[2]内モンゴルでは伝統的には銅の鍋を使っています。今は地元の街頭レストランなどではステンレスなどの普通の鍋が使われています。

[3]传统内蒙古奶茶是咸奶茶。

[3]伝統的な内モンゴルミルクティーはしょっぱいミルクティーです。

梁婷玉老師

中国国際茶文化研究会 執務室副主任であり茶藝師の審査員でもある梁婷玉老師。
中国国際茶文化研究会のメンバーとして、国際的に活躍し、世界中の中国茶愛好家とネットワークを繋いでいます。
2020年からこちらのコーナーで、彼女が見ている現地の中国茶情報を配信してくれることになりました。
梁婷玉老師は、私たち中国茶アドバイザー/インストラクターの活動に長年協力してくれている大切な茶友です。
お楽しみに。
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