張莉穎老師の中国茶レポート  Vol.3
寧波でお茶の名前を統一の動き!? 名前は「明洲仙茗」

ここ最近の経済の発展とともに、中国国内では伝統文化を大切にしようと言う声が上がりはじめました。
お茶もその伝統文化の一つとして考えられており、20年以上に渡りその発展に大きな力が注がれて来ました。
その結果、中国では新しい茶産業がどんどん出来、生産面積も広がり、勿論生産量も増えました。 1997年の統計では中国には緑茶だけでも1700種類以上があることが判明しました。その後も新しいお茶は出続けています。 それに伴ってお茶の名前もどんどん増えています。 例えば寧波で有名なお茶といえば、瀑布仙茗、望海茶、印雪白茶、奉化曲毫、三山玉葉、望府銀毫などがあります。


寧波の茶畑の様子

このような状況の中、昨年、寧波政府は茶企業生産衛生と茶畑の管理、茶の販売を考慮し、寧波のお茶を"明洲仙茗"という一つのブランドとして宣伝することを決定しました。 2012年5月に寧波で開催された「第6回中国寧波国際茶文化祭」では、茶企業ブランド統合がテーマになりました。専門家達が集まり茶企業を一つのブランドとして統一することの必要性が真剣に討論されました。私もこのセミナーに参加したのですが、とても勉強になったので最後まで興味深く話を聞いてきました。

でも、会が終わった後で一人でよく考えてみると、同じ地域のお茶を一つのブランドで統一してしまうと、それぞれのお茶の個性がなくなっていってしまうのではないかと少々心配になりました。 中国茶の楽しみの一つに「お茶の個性」があります。同じ龍井茶でも梅家塢龍井茶と龍井村龍井茶では香りも味も違います。

何年か前に中国国際茶文化研究会の前会長劉楓氏は"茶為国飲"、つまり、お茶を国民の飲料と国に提案しました。 その後、毎年穀雨の日は「全民飲茶日」と決めたのです。 中国ではお茶は生活の一部になっています。
皆さんもこの話を思い出して、穀雨の日には必ずお茶を飲んでくださいね。

2013年3月 張莉穎

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